当院では3つの予約方法を提案させていただいています。
(1) CTを受ける前に、患者さんが心臓専門医と一緒に、症状や心臓リスクから冠動脈CT検査の適応と安全性を判断する必要がある場合は、 京都桂病院075-391-5811心臓血管センター内科の外来予約をお取り下さい。 循環器専門医により検査の必要性をアドバイスさせていただきます。
(2) 御紹介いただく先生方により、CTが適切で患者さんにとって安全で適応があるとご判断された場合は、 京都桂病院 放射線科075-392-2856で直接検査予約をおとりいただきますようお願い申し上げます。 また、Fax 075-392-2856(電話番号と同じ)でもご予約いただけます。 さらにインターネットからは桂病院ホームページの冠動脈CT検査予約から、 患者さんのお名前と主治医の先生のお名前を入れてご希望の検査日検査時間の予約を自由に登録することが可能です。
ただし新規病院様は、事前に新規病院登録をファックスでお願いいたします。 詳細につきましてはトップページの新規病院登録をご覧下さい。
(3) ご不明な点、ご相談等がございましたら、075-392-2856までご連絡下さい。 担当者が対応させて頂きます。 受付時間は、祝日除く平日(月曜日から金曜日)9:00-17:00です。
どのような検査か?
冠動脈CT検査は心臓カテーテル検査に替わる非観血的検査法です。 カテーテル検査と同等な詳細な画像をとるためヨード造影剤を経静脈的に投与します。 また、良いイメージを取るために、冠拡張剤を口腔内に噴霧します。 心臓はたえず動いており患者さんの心拍数低いほどきれいな画像が得られやすくなります。 当院導入のマルチディテクタCTでは最新のアルゴリズム(Beat to Beat Delay algorithm)を採用することで、基本的にはβ遮断薬を使用しない方針で行っております。 管球より出たX線は体を通過して特殊な探知器で検出されます。 一般的にこの検出器の数が多いほど、よりクリアなイメージが取得できます。 そのため、冠動脈CTは『マルチディテクタCTスキャン:MDCT』、または『マルチスライスCTスキャン:MSCT』と称されます。 当院採用のCTは64の検出器をもつCTであり『64例マルチスライスCT』と称されます。 冠動脈CT検査の間に収集された情報は、コンピュータのスクリーン上に3Dイメージ画像として表示され、冠動脈と共に動脈硬化巣の診断を行います。
冠動脈CT検査は他の心臓検査とどのように違うのか?
これまでの心臓の画像検査といえば、心臓カテーテル法でした。 この検査法は、大腿や上肢の動脈から選択的にカテーテルを冠動脈に挿入し、ヨード造影剤を注入することにより、血管内部を流れる造影剤を撮影して冠動脈疾患の診断を行っていました。 この新しいCTテクノロジーは、カテーテル検査なしに主要冠動脈の狭窄や動脈硬化が評価できます。 冠動脈CT検査の最大の特徴は、その高い陰性的中率です。 冠動脈CT検査で狭窄がないと診断された場合、98~99%の確率で心臓カテーテル検査でも狭窄を認めないといわれております。 心臓カテーテル法は、冠動脈CT検査と比べさらに詳細な画像が得られカテーテルを用いた治療(例えばステント治療等)や、手術を行う必要のある冠動脈の造影などの評価として今後も必要な方法です。
冠動脈CT検査を受ける患者さんへのアドバイスにあたって
患者さんが冠動脈CT検査を受けるにあたって知っていただきたいことは、冠動脈CT検査を受ける前に得られる情報、検査の適応、検査に伴うリスクを主治医の先生と患者さんの間で十分理解して合意していただくことが大切です。 冠動脈CT検査にはX線被爆と造影剤の使用(アレルギー反応と腎障害)などの若干の危険が伴います。
冠動脈CT検査の適応は…
このような患者さんのために、冠動脈CT検査は、冠動脈の狭窄の有無だけでなくプラークの分布や広がりといった、心臓内の情報を御提供できるものと考えます。 また、冠動脈CT検査は、冠動脈の狭窄に基づく胸部不快感ばかりでなく他の原因による胸部不快感の原因を発見できる場合もあります。
先生方の外来診療時に、胸部の症状を認めるリスク患者さんで、種々の検査を行っても、原因が不明確な患者さんに対して、この検査のメリットがあると思われます。 そして、冠動脈CT検査の情報(狭窄やプラーク等)が、先生方の冠動脈疾患の治療の指針に、お役にたてれば幸いと思っております。
どのような患者さんに冠動脈CT検査を薦めてはいけないか?
現在のところ、一般的に冠動脈CT検査は主要冠動脈から分岐する小さな冠動脈病変の発見は困難なことがあります。 そのため、当院では、種々の検査により冠動脈が狭いという明白な所見を持つ患者さんは、診断と治療が可能な心臓カテーテル法をお勧めしております。 この観点から冠動脈CT検査は冠動脈造影法の完全な代わりとは考えておりません。 例えば、労作時の典型的な胸痛や既知冠動脈疾患、心臓発作の病歴を持つ、あるいは既往を持つ患者さんや、負荷検査で明らかな陽性の患者さんは、 早期治療という観点から、重複する診断のために費やす時間と造影剤の使用量、X線被爆量を減らすためにインターベンション(ステント)等の治療とリンクした心臓カテーテル検査をお勧めいたします。
京都桂病院で行う1回の冠動脈CT検査ではどのような情報が得られますか?
MDCTから得られた膨大な情報は、3D画像解析装置で撮影後直ちに処理されます。 そして、最終的には、患者さんの冠動脈CTレポートを作成します。 CTレポートは、4つの大きなカテゴリー(冠動脈造影レポート、冠動脈プラークレポート、左室機能レポート、心筋性状レポート)からなります。 冠動脈造影レポートでは冠動脈の狭窄の判定結果を、冠動脈プラークレポートは冠動脈のプラーク情報を 左室機能レポートはCTでの左室機能の評価を、心筋性状レポートは心筋の性状(壁厚や造影状態)をそれぞれ報告いたします。
尚、レポートの発行は翌朝郵送いたします。当日ご希望の方は検査終了時から約1時間程度要します。
費用はいくらかかりますか?
費用は1割負担の患者さんでは約¥4,100、3割負担の患者さんでは約¥12,310ご負担いただくことになります。
冠動脈CT検査を受けるための手続きはどのようにしたらよいか?
このたび、京都桂病院から冠動脈CTイメージングをご提供するにあたりまして、 主治医の先生方と患者さんに安全でクオリティの高いイメージングを、スムーズにご提供させていただくために、 院外から直接の検査予約をしていただくシステムを作成しました。 ご利用にあたりいくつか注意していただく点がございます。
大切なことは、若い患者さん(特に女性、子供)の不必要なX線被爆は避けなければなりません。 また、過去の重大なアレルギー反応の既往患者さん、腎臓機能の低下(クレアチニン1.5mg/dL以上)の患者さんは、除外規定と位置づけております。