「造影CT検査の問診・承諾書」をダウンロードし、ご持参いただきますようお願い申し上げます。
登録医療機関様限定で「医療機関コード(病院コード)」と「パスワード」でご利用になれます。
このたび、Spectral CT 7500を第一CT室に導入いたしました。[続きを読む・・・]
2台目の心臓専用CTの導入により、患者さまをお待たせしないスピーディでスムーズな心臓CT画像検査診断の実現を目指します。
当院よりお送りさせていただいております「医療機関コード(病院コード)」と「パスワード」をご準備ください。
次に、左のメニューから「造影冠動脈CT検査予約」「非造影冠動脈硬化検査(カルシウムスコア・メタボリックシンドローム)予約」を押して、予約受付を行ってください。[検査の詳細はこちら・・・]
「医療機関コード(病院コード)」および「パスワード」をお持ちでない医療機関様は、「新規医療機関の登録」を押し、登録手順を確認してください。[新規医療機関の登録はこちら・・・]
ACC/AHA 2009 STEMI/PCI Guidelines Focused Updateの報告より、等張性ヨード造影剤と従来の非イオン性造影剤の比較においてIohexol とIoxaglateは、造影剤腎症発症に有意差を認めたため、造影CTにおいても安全性のエビデンスを考慮して上記造影剤を選択することとなりました。
0.1~5%未満で悪心、嘔吐などの軽度の副作用が見られます。また、0.04%未満でこれより重篤な副作用が見られることがあります。
検査を受ける患者様の検査前後の看護ケアーは、専門スタッフが対応させていただきます。不明な点がございましたら遠慮なく声をおかけください。放射線科技術スタッフと協力しながら、対応させていただきます。
患者様に造影剤投与のリスクとメリットを十分にご理解いただいた上で、同意書にご署名をいただければ幸いです。また、ご不明な点やご質問がございましたら、放射線受付で、ご説明させていただきます。
受付には、放射線領域での豊富な知識と、長年、愛媛県の保健所、公立総合病院の技師長として、放射線撮影や放射線機器・放射線被ばく管理の豊富な経験を持つ、味口 博志(みぐちひろし)技師が、この2台のCT運用にあたり、シニアアドバイザーとして着任しました。シニアアドバイザーを中心に放射線科技術スタッフおよび医師と協力して、ご説明させていただきます。
また、インターネットからのご予約の場合は、承諾書のダウンロードが可能です。あらかじめよくお読みになりサインをしてご持参いただきますとさらに早く検査をうけることが可能です。
インターネット予約でご不明な点がございましたら、地域連携・入退院支援室までご連絡ください。
電話番号:06-6676-8257
FAX番号:06-6676-8258
包括的な炎症イメージングマーカーの報告が、Lancet誌で報告されて以来、最近では、冠動脈血管の炎症の新しいバイオマーカー、perivascular fat attenuation index(FAI)が利用されています。Vessel borderより外側で、石灰化などの影響を受けることなく血管周囲脂肪のCT値を測定し、血管周囲のFAI高値は、イベント発生を予測できる炎症バイオマーカーとして報告されており、イベント発生が急上昇するFAIの最適カットオフ値は、-70.1 (HU)とされています。FAIの機序を簡単に説明すると、正常血管は、大きな脂肪滴のため、低いCT値をとります。炎症により発生する、サイトカインにより脂肪蓄積が抑制されると小さい脂肪滴とになりそれとともに、CT値が上昇します。図は、左冠動脈(LAD)Seg#6-7、右冠動脈(RCA)Seg#3に石灰化を伴う50%以上の有意狭窄を認め、右冠動脈でACSを発症した重症虚血の2枝病変の症例である。炎症イメージングで、RCAの方が炎症が強く重症でありました。炎症イメージングは重症症例の階層化やプラークの炎症の治療評価ができる可能性があると考えられます。 Sci Transl Med 2017; 9: eaal2658 European Heart Journal (2020) 41, 748–758
冠動脈炎症イメージング(256Slice iCT画像) |
左前下行枝に虚血の無い非有意狭窄病変を認めます。非石灰化プラークに対し脂質低下療法を行い、LDLコレステロールを50mg/dlにコントロールした。治療前後のCTAで、Plaque Volumetric Analysisで34.5%のプラーク退縮をみとめた。視覚的にも狭窄度の改善とプラーク退縮を認めます(矢印白)。プラーク局所のFAIはー67.4から-72.8に改善し、画像からも黄色い部分が増えており、炎症が抑えられて、脂肪滴が大きくなってきたことが推測されます。
脂質低下療法によるプラーク退縮と炎症イメージングバイオマーカーの変化(256Slice iCT画像) |
一般に、Dual energy CTは、一度のスキャンで異なるエネルギーレベル(kv)のデュアル画像を取得することができ、物質の分離同定を容易にします。
さらに、Dual energyに2層スペクトル検出器(Dual layer)を使うことにより、完全に位置ずれのないデータ取得が可能となり、特に動く心臓の心血管イメージングに適しています。
また、 Dual energy CTによるヨウ素灌流マップは、心筋のヨウ素取り込みの定量化、または虚血および梗塞分析のための心筋組織の定性的評価が可能で、これらの技術により、遅延造影による心筋組織評価(Late iodine enhancement)やECVの定量化についても検証され実用化されてきました。
CTによる心筋組織評価(Late iodine enhancement)やECVの最初のアプローチは、造影剤の初期ボーラスとそれに続く平衡状態を作るため、ゆっくりとした注入を使用した造影前後のプロトコルで行われていました。この方法は、造影前の単純CT画像では心筋と血液の区別が難しく、このアプローチではしばしば位置ずれが発生し、ECVの定量精度が不十分であるため、心筋組織評価(Late iodine enhancement)による定性評価が行われていました。最近では、位置ずれを補正するECV分析方法も心臓CTで用いられていますが(図1、2)、やはり、この位置ずれは、ECV定量精度が不十分でした。そのようなことを考えますと2層スペクトル検出器(Dual layer)は画期的な構造と言えます。これまで、磁気共鳴画像法(MRI)で確立された画像技術ですが、最近の研究では、Dual energy CTが代替アプローチである可能性があることが報告されています。さらに、得られたLate iodine enhancement画像か得られた、ヨウ素マップからのヨウ素濃度のみを使用し単純画像(非造影画像)を生成することで、1度の撮影でECV計測が可能となります。
さて、臨床では、細胞外容量(ECV)画分は、びまん性の心筋線維化および心筋梗塞組織のパラメーターとして使用でき、心筋症のある患者のECV画分を推定することで、治療や予後に利用され始めています。CTによるECV評価は、コストや時間に優れ、閉所恐怖症の患者やペースメーカーなど困難な撮影にも対応でき、MRIの既知の制限を克服しながら、優れた可能性と精度を備えています。
ECV on MRI | ECV on CT | P-value | |
---|---|---|---|
健常人 | 26.34±0.90 | 26.32±0.90 | ns |
HCM患者 | 32.55±0.97 | 32.31±0.97 | <.01 |
DCM | 31.26±0.79 | 31.25±0.79 | <.01 |
アミロイドーシス | 53.40±1.19 | 53.45±1.19 | <.01 |
サルコイドーシス | 38.60±1.19 | 38.45±1.19 | <.01 |
ECV(心内膜下梗塞と貫壁性梗塞の両方の合併)(256Slice iCT画像) |
ECV(肥大型心筋症)(256Slice iCT画像) |